頑張りすぎていませんか?新たな年度初めに起こりやすいメンタル不調に要注意

 

進学、就職、異動など、新年度は新しい環境、生活、対人関係が始まる時期でもあります。

新しい出会いや挑戦に期待を感じる一方で、気分の落ち込み、意欲の低下、疲労感といった心身の不調を感じる人も少なくありません。

 

新年度は、メンタル不調が起こりやすい時期としてもよく知られています。

こうした状態は決して珍しいものではなく、新しい環境に適応しようとする過程で起こる自然な反応です。

今回は、新年度にメンタルが不安定になりやすい理由や対処法について解説します。

 


 

目次

なぜ新年度はメンタルが不安定になりやすいのか

よく見られるこころと体のサイン

「無理をしすぎない」が適応する力を助ける?

知っておきたい。メンタルに良い日常習慣

5月病にも注意を

まとめ

 


なぜ新年度はメンタルが不安定になりやすいのか


 

新しい環境での生活や新年度が始まると、人は無意識のうちに多くのエネルギーを使います。

 

新しい職場や学校などでは、次のようなことが同時に起こります。

・人間関係が一から始まる

・仕事や役割を覚える必要がある

・周囲からどう見られているか気になる

・失敗できないという緊張感が続く

 

こうした状況では、脳は常に緊張状態にあります。

すると、自律神経のバランスが乱れやすくなり、疲労感や不安、意欲がわかない、睡眠の質の低下などが起こりやすくなります。

 

また、新しい環境では頑張らなければという気持ちが強くなり、オーバーヒート状態でメンタル不調を起こしてしまうこともあります。

自分でも気づかないうちに無理をしていることも多くあります。

最初は元気に見えていても、数週間から1か月ほど経ってから急に疲れが出ることも珍しくありません。

 

 


よく見られるこころと体のサイン


 

環境の変化によるストレスは、気分だけでなく体にも現れることがあります。

よく見られる症状は次のようなものです。

 

このような症状が現れるのは、脳と身体が環境の変化に適応しようとしているからです。

そのため、無理に頑張りすぎてしまうというのはとても危険です。

 

 


「無理をしすぎない」が適応する力を助ける?


 

新しい環境に適応するために最も大切なのは、”最初から頑張りすぎない”ということです。

新しい環境や新年度には、良い印象を持たれたい、早く仕事を覚えたい、もっと頑張らないとと思い、つい無理をしてしまいがちです。

ですが、人が新しい環境に慣れるまでには、個人差はありますが3~6か月程度かかると言われています。

 

新しい環境に早く慣れるためには、次のようなことを心掛けてみましょう。

最初から完璧を目指さない

自分のペースを大切にする

疲れを感じたら早めに休息をとる

 

適応するには時間をかけることも必要です。

少しずつ慣れていけば良い、無理をしすぎない、と自分自身の目標を少し下げてあげることが結果として心の安定や適応力にもつながります。

 

 


知っておきたい。メンタルに良い日常習慣


 

メンタルの安定には、生活リズムも大きく関係します。

環境が変わった時ほど、日常の習慣を整えてあげることが大切です。

 

①睡眠リズムを整える

睡眠は心の回復にとても重要です。

就寝時間が多少遅くなっても、起きる時間を毎日できるだけ一定にしてあげることで体内リズムが整いやすくなります。

 

②リフレッシュ時間をしっかりととる

散歩や軽い運動、好きな音楽を聴く時間など、短時間でも気分を切り替える時間や趣味の時間をとるようにしましょう。

 

③ 「できたこと」に目を向ける

新しい環境では「できないこと」に目がいきがちですが、どんなに小さなことでも良いので、今日できたこと、達成できたことなどを振り返り、自分の頑張りを自分で認める習慣をつけてみましょう。

 

 

 


5月病にも注意を


 

新しい環境に少しずつ慣れてきた頃に注意したいのが「5月病」です。

5月病は医学的な病名はなく、いわゆる適応障害のことをいいます。

 

脳の中には、セロトニンノルアドレナリンというような、人間の頑張れる源である神経伝達物質があります。

これらは大体3週間~1か月程度で充電切れとなります。

この充電切れの期間にあたるのが、新年度が始まってからちょうど1か月後のゴールデンウィークにあたるのです。

 

ゴールデンウィーク前後になると、やる気が出ない、朝起きるのがつらい、疲れが取れないといった不調を感じることはありませんか?

症状によっては自分自身でも気づきにくいのが5月病です。

ただの疲れだと無理を続けてしまうと、動けなくなってしまい、最悪の場合はうつ症状やうつ病へと悪化する可能性もあります。

 

不調を感じたら一人で抱え込まず、家族や周囲の人に相談したり、休息を取ったりすることが大切です。

日々の自分の頑張りを自分自身で認めてあげ、無理をしすぎないことが大切なセルフケアです。

 

 


まとめ


 

慣れない生活の中で、疲れや気分の変化を感じたりすることは珍しくありません。

それらは、新しい環境に適応しようとする皆さんの頑張りでもあります。

 

環境に慣れるにつれて、自然と心にも余裕が持てるようになっていきます。

無理をし過ぎずに、頑張ってくれている自分自身を労わりながら、新しい生活を少しずつ整えていきましょう。

 

 

キーワード:メンタル不調|新年度|5月病