ストレス社会を生きる皆さんへ。ストレスの正体と上手な付き合い方
私たちは日々の生活や仕事のなかで、気づかぬうちにさまざまなストレスにさらされています。
ストレスの感じ方は人によって異なり、さらには世代などによっても全く異なります。
大切なのは、自分のストレスに早く気づき、無理のない方法で付き合っていくこと。
今回は、日々頑張っている皆さんに知ってほしいストレスの基礎知識、セルフケアなどを紹介していきます。
目次
❚まとめ
ストレスとは?
ストレスという言葉はとても身近な言葉です。
「ストレスが溜まる」「あの人はストレスが多そう」など、日常的によく使う言葉ですが、そもそもストレスとは何でしょうか。
ストレスとは、外部からの刺激(ストレッサー)に対しての心身の反応を指しています。
適度なストレスであれば、集中力を高めたり、やる気を引き起こすなどプラスに作用します。
問題なのが、自分自身で対処しきれない外部からの負の刺激に長期的に晒される場合。
このような場合は、心身にさまざまな不調を引き起こすことがあるのです。
ストレスの原因
負のストレスの原因は人によってさまざまですが、大きく分けると以下のようなものがあります。
○物理的ストレス:騒音、暑さや寒さ、光の強さなど。
○化学的ストレス:たばこの煙、アルコール、強いにおい、大気汚染など。
○心理・社会的ストレス:人間関係、仕事・家庭内の問題など。
多くの方は「心理・社会的ストレス」がストレスの大きなウェイトを占めていると思います。
上司との関係がギクシャクしていたり、成果を出せずにプレッシャーを感じていたり。
日々の小さなストレスの積み重ねが、いつの間にか大きな負荷になっていることもあります。
ストレスによる心と体の変化
ストレスの原因となるストレッサーに応じようとする緊張状態や反応のことを「ストレス反応」といいます。
ストレスは目に見えませんが、心身に大きな影響を与えます。
特に厄介なのは、初期段階では自分自身で自覚しにくいという点です。
「何となくだるい」「最近眠れないな」くらいの軽い違和感から始まり、次第に以下のような症状が出てくることがあります。
身体的なサイン
・慢性的な疲労感
・頭痛や肩こり
・胃腸の不調(下痢、便秘、胃痛)
・不眠、寝つきが悪い
精神的なサイン
・イライラしやすい
・何をしても楽しく感じない(無気力感)
・不安が強い、落ち着かない
・自分を責める思考が強くなる
行動面のサイン
・ミスが増える、集中力が続かない
・遅刻や欠勤が増える
・飲酒量や喫煙量が増える
・急に泣きたくなる、怒りっぽくなる
これらは自律神経やホルモンバランスの乱れと深く関係しています。
つまり、ストレスは単なる「気の持ちよう」ではなく、生理的な変化を引き起こすのです。
ストレスと上手に付き合うためのセルフケア
ストレスを減らすためにはどうしたらいいのでしょうか。
完全にストレスを無くすことは現実的ではありませんが、日々の習慣を少し変えるだけで、ストレスへの耐性を高めることができます。
◇生活リズムを整える
→毎日同じ時間に起きて、三食きちんと食べる。基本的なことですが、これが心と体の安定につながります。
◇軽い運動を取り入れる
→ウォーキングやストレッチなど、無理のない運動は自律神経のバランスを整える効果があります。
◇休息と趣味の時間を意識的に取る
→「気分転換」はストレス社会と呼ばれる現代においてとても大切です。音楽を聴く、好きなカフェに行く、読書をするなど、心が緩む時間をつくるようにしましょう。
◇人間関係の距離を調整する
→苦手な相手と無理に関わらない、言いづらいことは上司や信頼できる人に相談するなど、距離感の取り方もセルフケアの一部です。
大切なのは、「自分のストレスに気づくこと」と「そのストレスに合った対処法を自分自身で持っておくこと」です。
ストレスに早めに気づいて対処することが、心の健康を守る上で必要になってきます。
まとめ
どんなセルフケアを試しても、自分ではどうにもならないときもあります。
そんなときは、一人で抱え込まずに誰かに頼ることも健康に生きていくための術です。
信頼できる人に話を聞いてもらうだけでも気持ちは軽くなりますし、必要であれば専門家に相談することも一つです。
心が疲れているときほど、もっと頑張らなくてはと追い込んでしまいがちですが、それは逆効果です。
自分自身を甘やかしてあげること、一呼吸置くことも立派な自己管理です。
無理をしない勇気、助けを求める勇気を持ちましょう。
ストレスとうまく付き合っていくことは、決して「我慢し続けること」ではありません。
あなたらしく生きられることを大切にしてみませんか?
キーワード:ストレス|ストレス社会|セルフケア