いつから離乳食をはじめる?開始時期の目安と赤ちゃんからのサイン

「離乳食はいつから始めればいいの?」
「生後5か月になったらすぐ始めたほうがいい?」
「まだ母乳やミルクだけで大丈夫?」
「アレルギー反応が心配…」
離乳食を始める時期は、多くの親御さんが悩むテーマの一つではないでしょうか。
周囲から「もう始めたよ」と聞くと焦ってしまうこともありますが(私もそのうちの一人でした。)、離乳食は月齢だけで決めるものではありません。
赤ちゃん一人ひとりの発達に合わせて始めることが大切です。
赤ちゃんのペースを大切にしながら、安心して離乳食をスタートできるよう、一つの参考にしていただけますと嬉しいです。
目次
・離乳食は月齢だけでは決めない
・なぜ5〜6か月頃なの?
・赤ちゃんの発達をチェック!
・まだ始めないほうがよいサイン
・最初は食べることに慣れるところから
・アレルギーが心配な食品はどうする?
❚まとめ
離乳食は「生後5〜6か月頃」が目安
◆ 離乳食は月齢だけでは決めない
厚生労働省・こども家庭庁の『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)』では、離乳食の開始時期は生後5〜6か月頃が適当とされています。
一方で、これは「5か月になったら必ず始める」という意味ではありません。
赤ちゃんには個人差があり、生後5か月で準備が整う子もいれば、生後6か月頃に始めるほうがスムーズな子もいます。
月齢だけではなく、発達の様子を合わせて見ることがポイントです。
また、発達には個人差があるため、赤ちゃんの準備が整ってから始めることが望ましいとされています。
◆ なぜ5〜6か月頃なの?
離乳食を始める時期が生後5〜6か月頃とされているのは、
・母乳やミルクだけでは不足しやすくなる栄養素を補う必要があること
・食べる機能が少しずつ発達してくること
の両方が理由です。
特に、生後6か月頃からは鉄分や亜鉛などの栄養素が不足しやすくなるため、母乳やミルクに加えて食べ物から栄養を摂ることが大切になります。
また、食べる経験を重ねることで、噛む・飲み込むなどの口の機能も発達していきます。
そのため、離乳食は「栄養を補うこと」と「食べる練習を始めること」の両方を目的として、この時期から始めることが推奨されています。
離乳食を始めるサインとは?
赤ちゃんの発達をチェック!
離乳食は月齢だけで決めるのではなく、赤ちゃん自身が食べる準備が整っているかを確認することも大切です。
次のような様子が見られたら、離乳食を始める目安になります。

これらは「食べる準備が整ってきたサイン」です。
赤ちゃんの様子を観察しながら、食べたがっているサインをキャッチして、赤ちゃんのペースに合わせて始めてみましょう。
まだ始めないほうがよいサイン
次のような場合は、無理に離乳食を開始しないことをおすすめします。

体調が悪いときに新しい食品を始めると、赤ちゃんにとって負担になるだけでなく、万が一アレルギー症状が現れた際に、体調不良との区別が難しくなることがあります。
そのため、離乳食は赤ちゃんの機嫌がよく、体調が安定している日に始めるとよいでしょう。
赤ちゃんの発達や体調を優先し、「今なら気持ちよく始められそう」というタイミングを選ぶことが大切です。
焦らなくても大丈夫!離乳食を始めるときのポイント
最初は食べることに慣れるところから
親も子も、初めての離乳食。「たくさん食べてくれるかな?」と期待や不安があるかもしれません。
最初は「食べる量」を増やすことよりも、「食べることに慣れる」ことが目的です。
母乳やミルクが引き続き栄養の中心となりますので、たくさん食べなくても心配はいりません。
最初は1日1回、小さじ1杯程度から始め、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ量や食品の種類を増やしていきましょう。
赤ちゃんの表情や動作を見ながら、「おいしいね」「これはどんな味かな?」などと声をかけながら、赤ちゃんが安心できる雰囲気の中で進めることが、その後の食習慣づくりにもつながります。

アレルギーが心配な食品はどうする?
「卵や小麦、乳製品は、アレルギーが心配だから遅く始めたほうがいいのでは?」と不安に思うこともあるかもしれません。
以前は卵などを遅らせる考え方もありましたが、現在では医学的な理由がない限り、開始を遅らせても食物アレルギーの予防効果は確認されていないことがわかっています。
そのため、赤ちゃんの発達が整ったら、ほかの食品と同様に少量から始めることが勧められています。
例えば、卵であれば、最初は固ゆでにした卵黄を耳かき1杯程度から始め、体調に変化がないことを確認しながら少しずつ量を増やしていきます。
どの食品も、一度にたくさん与えるのではなく、赤ちゃんの様子を見ながらゆっくり進めることが大切です。
このように、心配な食材を試す際は、
- 少量から
- 体調がよい日に
- 初めての食品は1種類ずつ
- 小児科の開いている日の午前中に
進めることをおすすめします。
一方で、湿疹が強く出ている赤ちゃんや、すでに食物アレルギーと診断されている場合、兄弟姉妹に重い食物アレルギーがあるなど、心配なことがある場合は、自己判断で進めず、かかりつけの小児科医に相談しながら進めると安心です。
アレルギーを過度に恐れて食べる機会を遅らせるのではなく、赤ちゃんの発達や体調に合わせて、適切な時期に少しずつ経験を重ねていくことが大切です。
まとめ
記念すべき初めての離乳食の日は、とてもドキドキするかと思います。
赤ちゃんも、母乳やミルクとは違う感覚に戸惑うこともあれば、興味津々で食べることもあるでしょう。
最初からたくさん食べられなくても問題ありませんので、食事と触れ合い、楽しむ時間としてスモールステップで始めてみてくださいね。
困ったときは、小児科医や助産師、保健師、管理栄養士などの専門職に相談しながら、その子のペースで離乳食を進めていきましょう。
たくさん食べることを目標にするのではなく、「食べることに慣れる」「家族と食事を楽しむ」ことを大切にしましょう。
キーワード:離乳食|離乳食初期|生後5か月|生後6か月|アレルギー
参考文献
・授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版), 厚生労働省・こども家庭庁