つい見せてしまうスマホ。お子さんへの影響と上手な付き合い方

子育てをしていると、どうしても手が離せないという場面がたくさんありますよね。
また、気候によって外出する機会も少なくなる時期です。
そんなときについ頼ってしまうのが、スマートフォンです。
動画やゲームなどの楽しいコンテンツが充実していますし、見ている間はお子さんも落ち着いているため、親御さんにとって有難い存在かもしれません。
様々な場面で役立つスマホ機器ですが、お子さんへの影響を心配される親御さんも多いのではないでしょうか。
今回は、スマホ視聴による乳幼児のお子さんへの影響やご家庭で試していただきたい工夫などをご紹介します。
目次
❚まとめ
スマホ視聴は発達に影響しますか?
乳幼児期は、脳や体、心が急速に育つ時期です。
この時期の発達は、人との関わりや体を動かす経験、五感(見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触る)を使った遊びによって支えられています。
スマホ視聴の時間が長くなってしまうと、こうした経験をする時間が少なくなる可能性があります。
また、各国の様々な研究では、乳幼児期にスマホを見る時間が長い子ほど「多動傾向」「注意力の低下」といった症状が出る可能性が高いことや、「脳に発達の遅れを示す変化が表れる」ということも指摘されています。
スマホだからこそできる体験もありますが、やはりリスクはつきものです。
人とのやりとりも少なく、一方通行なコンテンツがほとんどかと思います。
人と関わる、実際に体験するなど、スクリーン機器に頼らずにお子さんと楽しく過ごせる工夫が必要になってきます。
スクリーンタイムの目安
スクリーンタイムとは、スマホやタブレットなどのデジタル機器の画面を見ている時間のことを指します。
世界保健機関(WHO)が2019年に発表したガイドラインでは、
- 2歳未満:スクリーンタイムは推奨されない
- 2〜4歳:スクリーンタイムは1日1時間未満
という基準が記載されています。
お子さんの発達を守るための目安として、スマホの活用を見直していただけると良いかと思います。
スマホと上手に付き合うための工夫
完全に使わないことが難しい場合でも、スマホとの付き合い方を工夫することで影響を抑えることもできるかと思います。
・動画の視聴や使用する時間の制限を決める
・食事中や寝る前の使用は避ける
・画面からなるべく距離をとるよう言葉がけをする
・可能な限り大人がそばで一緒に見る
・映像を見ながら「これは何かな?」などとやりとりをする
小さなお子さんがスマホを使用する場合は、大人がしっかりと管理してあげることが大切です。
スマホに頼らない家庭での過ごし方
特別な教材やおもちゃがなくても、日常の中には発達を促す遊びがたくさんあります。
●追いかけっこやハイハイ遊びなど、体を動かす遊び
→天気の良い日は公園に出かけたり、室内であればクッションや段ボールなどで障害物をつくってみたりする遊びもおすすめです。
●新聞紙遊びや粘土など、感触を楽しむ遊び
→保育現場でもよく取り入れる遊びです。寒天遊びや小麦粉粘土を作ったりして遊ぶこともあります。

●絵本の読み聞かせや手遊び歌
●おままごとセットやぬいぐるみを使ったごっこ遊び
→大人を模倣して遊んだり、会話が生まれたりと、たくさんのやりとりを経験できます。お子さんのユニークな発想に気づくチャンスです!

●洗濯物をたたむ、部屋のお片付けなどを「お手伝い遊び」にする
→お子さんは、ママやパパがしていることに興味深々です。
このような経験は、「考える力」「人と関わる力」「自分でやってみようとする気持ち」を育みます。
お子さんと向き合いながら関わることで、新しい発見や成長を感じる機会にもなります。
まとめ
「どんな時間を過ごしたか」「どんなふうに大人と関わったか」が、お子さんの育ちに大きく影響してきます。
家庭ごとの状況に合わせながら、スマホの使用についてはできる範囲でバランスをとっていくことが大切かと思います。
お子さんと一緒に過ごす時間が、安心で温かい時間となるよう、参考にしていただけると嬉しいです。
キーワード:スマホ|スクリーンタイム|乳幼児|発達
参考文献
1)公益社団法人 日本小児科医会:「スマホに子守りをさせないで」リーフレット
https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/smh_leaflet.pdf
2)日本弱視斜視学会:ニュース&トピックス
https://www.jasa-web.jp/c-fukushi/1855