【保育士解説】トイレトレーニングに挑戦!おむつ卒業に向けての進め方

 

通称「トイトレ」と呼ばれているトイレトレーニング。

このコラムをご覧になっている方は、そろそろ始めなきゃかな?とお子さんのトイトレを考えていらっしゃるのではないでしょうか?

新生児からお世話になっていたおむつの卒業に向けて、なんとかトイレでの排泄を成功させたいと願うママパパも多いはず。

トイトレはママパパが開始のタイミングを見極め、お子さんと無理なく楽しく取り組んでいくことが成功の鍵となります。

今回は、トイトレを始める目安や進め方、ご家庭でできるトイトレが楽しくなる工夫をご紹介していきたいと思います。

 


 

目次

トイトレはいつから始める?

トイトレの進めは導入が大切!

トイトレが楽しくなる!家庭での工夫

まとめ

 


トイトレはいつから始める?


トイトレを始める時期に決まりはありません。

お子さんの性格や成長・発達、興味によってトイトレを始められる時期も変わってくると思います。

保育園では、1~2歳を目安に始められそうな子からトイトレを開始していくというところがほとんどです。

では、ご家庭でトイトレを始める目安はいつ頃になるのでしょうか?

 

 

おしっこの間隔が2~3時間あくようになったら


おむつを外すタイミングも個人差が大きく、すんなりと卒業できたという子もいれば、根気強くトイトレを進めて卒業していく子もいたりと本当にさまざまです。

トイトレを始める目安としては、まずおしっこの間隔が2~3時間あくこと。

おむつ交換をして2〜3時間経ってもおむつが濡れていないようなら、そのタイミングで「トイレ行ってみる?」と誘ってみましょう。

トイレに行き補助便座に座ると、偶然おしっこがでた!ということもあります。

このような経験の繰り返しが、トイレでおしっこをする心地良さにつながっていきます。

 

 

トイトレを始める目安は他にも…

 

  • 一人で歩けるようになった

一人で歩けるようになるということは、運動機能が発達している証拠になります。

トイレまで自分で歩いて行けたり、補助便座やおまるに安定して座ることができるとトレーニングも進めやすくなります。

 

  • 意思疎通ができるようになってきた

ママパパからの問いかけに対して、「はい」「いやだ」と表現できるということもトイトレを始めるのに大切な合図です。

「シーシー」と言葉と一緒におむつをおさえる様子であったり、「シーでた」と二語文を話したりなど、おしっこが出たことを自ら教えてくれることもあります。

 

  • 大人の真似ができる

ママパパの真似っこが大好きなお子さんも多くいらっしゃいますよね。子どもは大人の真似をしながら、言葉や様々な動作を学んでいきます。

ママパパの真似っこをするようになる頃は、周囲への興味や関心の広がりも大きな時期でトイレにも興味を示すようになってきます。

 

 


トイトレの進めは導入が大切!


トイトレを始めるといっても、急にトイレに連れて行ってはお子さんも「?」の状態です。何から始めるべきか悩むママパパも多いように思います。

トイトレを上手に進めていくための、導入から順に紹介します!

 

 

STEP1:トイレについて知ってもらう

これまでおむつで生活してきたお子さんが、トイレという場所が何をするところか分からないのは当たり前です。

まずは、「トイレはおしっこやうんちをするところ」ということをしっかりと教えるようにしていきましょう。

保育園では、トイトレを開始する前から、トイレやパンツについての絵本や紙芝居の読み聞かせを行うようにしています。

 

また、ご家庭であればママやパパと一緒にトイレに行ってみるということも効果的!

ママやパパがモデルとなってお手本を見せてあげましょう。

 

 

STEP2:子どものおしっこの間隔をつかむ

1時間の間隔でおしっこが出ているようであればトイトレスタートはもう少し待ってみても良いかと思います。

おむつ交換から2~3時間経ってもおしっこが出ていなければ、トイレに誘ってみるチャンスです。

 

 

STEP3:便座やおまるに座らせてみる

STEP1・2はトイトレスタートの準備になります。ここからトイトレの実践へ。

まずは、おしっこが出なくてもトイレに誘って便座に座らせてあげるようにしましょう。

1日2回程度で、お子さんのおしっこが出そうなタイミングを見計らって「トイレ行こう」と誘ってみましょう。

この際に、補助便座やおまるに座ったときの安定感をチェックします。不安定な場合は、ママやパパが支えるようにし、お子さんが怖さを感じないように関わってみてください。

もし、 お子さんがトイレへ行くのを嫌がるようなら無理に連れて行ったり、座らせたりする必要はありません。

ママやパパは焦らず、根気強く向き合うようにしていきましょう。

 

一番重要なのが、おしっこやうんちができた時はその都度たくさん褒めてあげるようにしましょう。

上手くできなかったとしても叱るのはNGです。またトイレに行ってみたいという意欲を伸ばせるようにしていきましょう。

 

 

STEP4:パンツで過ごす時間をつくる

いよいよおむつからパンツへと移行する準備に入ります。

お子さんがトイレで排泄をすることに慣れてきたら、トレーニングパンツで過ごす時間をつくっていきましょう。

トレーニングパンツはおむつと似ている紙製のものと、中のガーゼが4層、5層、6層の厚めの生地で紙製よりも濡れた感覚が伝わりやすい布製のものがあります。

紙製のものに慣れてきたら布製のものに変えるという方法もありますし、お出かけや就寝時で使い分けるという方法もあります。

 

最初は漏らしてしまうということももちろんあります。

漏らしてしまったときの気持ち悪い感覚を覚えることもおむつ卒業のために大切なこと。

「パンツが濡れると気持ち悪いね。おしっこが出そうなときは教えてね」と優しく伝えるようにしてみてください。

 

 


トイトレが楽しくなる!家庭での工夫


 

  • 絵本や動画で楽しく知ろう

トイレやおむつについて楽しく知れる絵本や動画が多く出ています。

お子さんとの触れ合いの時間に取り入れ、一緒に絵本や動画を見たり、歌をうたったりしながら、「トイレは楽しいところ」というイメージをお子さんが持てるように関わってみてくださいね。

 

  • 補助便座、おまるを一緒に選ぶ

キャラクターやカラフルなものなどさまざまな補助便座、おまるが販売されていますよね。

購入するときはぜひお子さんと一緒に行き、好きなものを選んでもらうとやる気もアップするかもしれません!

 

  • トイレにポスターを貼る

好きなキャラクターや動物などのポスターを貼っておくというアイデアもあります。

「○○さんがトイレで待ってるかもしれないよ」と興味を持たせたり、日によってポスターを替えて「今日は誰が待ってるかな?」とお子さんがわくわくするようなトイレへの誘い方を考えてみましょう。

 

  • 頑張ったらご褒美シール

トイレに行けた、便座に座れた、パンツが濡れてなかったなど「これができたらシールを貼ろう」とお子さんと約束をして、できた時はご褒美シール!

トイレやリビングの壁に画用紙を貼っておき、シールが溜まっていく嬉しさを感じられるようにするとお子さんもママパパも楽しいのではないでしょうか。

 

  • パンツを選んでもらう

子どもたちにとって「自分で選んだもの」というのは特別です。

保育園でも、「ママパパと一緒にパンツ買いに行ったの」とやる気満々でトイレに向かうお子さんもたくさん見てきました。

自分で選んだパンツ、お気に入りのパンツがお子さんの意欲をより広げてくれるかもしれません。

 

 


まとめ


トイレトレーニングはお子さんへの習慣づけだけでなく、ママさんパパさんにとってもお子さんの成長を見守る大切な時間となります。

親子ともに焦らず、楽しみながら進めていくことが何より大切です。

できた、できなかったに関わらず、お子さんの頑張る姿をたくさん褒めてあげていただきたいと思います。

 

 

キーワード:トイレトレーニング|トイトレ|おむつ|パンツ|生活習慣

2025.01.10