成長の一歩!「人見知り」について知ろう!


 

目次

人見知りとは?

人見知りはなぜ起こる?

人見知りは社会性の第一歩

人見知り中のお子さんとの関わり方

まとめ

 


人見知りとは?


「知らない人に会ったり、話しかけられると固まってしまう」
「ママパパ以外の人に抱っこされると泣き出してしまう」

このようなお子さんの様子を見たことはありますか?

人見知りとは、見慣れない人に対して不安を感じたり、恥ずかしくなったりするようなことをいいます。

反応はそれぞれですが、多くのお子さんが一度は通る発達の道です。

成長している証拠になります。

 

 


人見知りはなぜ起こる?


人見知りが始まるのは、生後6〜9か月ごろが多く、1〜2歳ごろまで続くといわれています。

この時期は、赤ちゃんが「ママパパと他の人」の区別がつくようになります。

視力の発達とともに、感情も著しく成長していきます。

ママパパ以外の人に興味はあるものの、今まで関わったことがない、見たことがない存在に対して恐怖心を感じます。

このような感情の葛藤を処理しきれず、泣いてしまうというのが人見知りの原因だと考えられています。

 

 


人見知りは社会性の第一歩



人見知りは、「成長の証」であると同時に、子どもが“人と関わる力”を育てていくための大切な時期でもあります。
人見知りが始まっていない赤ちゃんは、誰かが声をかけたり、顔をのぞき込んだりすると、にこにこと笑う人懐っこさが見られることも多いと思います。
ですが、月齢が進むにつれて、ママやパパとそれ以外の人の区別がつくようになると、“知らない人”に対する不安や警戒心が芽生えてきます。

決して困ったことではなく、脳の発達によって「人を見る目」が育ってきた証拠です。
この時期には、「自分と他者は違う存在である」という“自己と他者の区別”も芽生え始めてきます。
人見知りが始まるのは、こうした社会性の第一歩となります。

このような時期を経て、子どもは「誰とでも同じように接する」のではなく、「自分が安心できる人との関係」を築こうとしていきます。
これが、信頼関係の基盤。
安心できる人がいるからこそ、次第に「知らない人にも話しかけてみようかな」「新しい場所に行ってみようかな」という意欲が生まれていきます。

人見知りの時期には、感情のゆらぎが大きくなるため、お子さんが泣いたり固まったりする姿を見ると心配になるママさんパパさんも多いかと思います。
ですが、これは子どもが“自分の心”と向き合っている姿です。
大人が、お子さんの気持ちに寄り添いながら見守ることで、「どんな気持ちも受け止めてもらえるんだ」と安心し、自己肯定感を高めていくことができます。

人見知りを「成長の証」として前向きに受けとめることが、子どもの社会性を豊かに育てる一歩となります。

 


人見知り中のお子さんとの関わり方


ママパパがそばから離れたり、知らない人に話しかけられると泣いてしまうなど、対応が大変なこともあるかと思います。
ですが、この時期のママパパとお子さんの関わりはとても大切。お子さんの気持ちに寄り添いながら関わっていただきたいと思います。

 

  • 「怖い」を否定しない
    「びっくりしたね」「怖かったね」と気持ちを受け止めてあげてください。

 

  • 慣れた人から広げていく
    最初のうちはご家族やよく知っている大人とだけ関われるようにし、そこから少しずつ新しい人に会う機会を作っていくと、お子さんも安心して人との関わりを広げていくことができます。

 

  • 安心できる存在であり続ける
    新しい場に行くときは、ママパパがそばにいてくれるだけで、お子さんにとっては大きな支えになります。
    「大丈夫だよ」と優しく見守りながら、お子さんがチャレンジしようとする力を伸ばしていきましょう。

 

 


まとめ


人見知りは、成長の途中にある大切な感情です。

それを乗り越えた先には、ぐっと広がる世界と、たくさんの人との出会いが待っています。

「あなたのペースで大丈夫だよ」

そんな気持ちで、お子さんに優しく寄り添っていきたいですね。

 

 

キーワード:人見知り|発達|成長