【保育士解説】小さな命を守る災害対策

 

近年、地震や台風、水害など自然災害での悲惨なニュースを多く目にします。

小さなお子さんがいるご家庭は、自分のことだけでなく我が子を守るための対策と対応が必要になってきます。

いつ起こるか分からない災害へ十分に備えておく必要があります。

 


 

目次

我が子を守る災害対策

備えておきたい子育て家庭の備蓄・防災バッグ

避難をするときに注意したいこと

まとめ

 


我が子を守る災害対策


 

 

  • 家の中の安全対策

普段、小さなお子さんが遊んでいる場所や眠る場所にはできるだけ大きな家具は置かないようにしましょう。

部屋を柵で区切って遊び場を決め、その周辺には大きな家具を置かないようにするということもできますね。

大きな家具がある場合には、耐震用の突っ張り棒や粘着シートで対策をすると良いでしょう。

た、家具が倒れて出入り口をふさいでしまわないよう配置にも気を付けていただくと安心です。

 

地震や台風などでは、窓ガラスが割れてしまうというケースもあります。

お子さん用のベッドや遊び場はなるべく窓から離れた場所に配置する、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼るなどの対策も出来ますね。

 

 

  • ハザードマップを確認しておく

急な災害に備え、ハザードマップの確認もお子さんと、ご自身、家族の命を守ることにつながります。

水害や土砂崩れなどの災害が発生するおそれがある場合、自治体等が発表する防災情報では、警戒レベル3「高齢者等避難」のタイミングで子連れ家族は避難を開始する必要があります。

乳幼児を連れての避難となると、おんぶや抱っこをしたり、靴を履かせたりと逃げるまでに時間がかかることが予想されます。

事前にハザードマップを確認しておき、スムーズに避難ができるようにしておきましょう。

 

国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」にて、お住まいの地域の災害リスクや指定緊急避難場所の確認ができます。

下記のURLから調べてみてください。

https://disaportal.gsi.go.jp/

 

 

  • 備蓄・防災バッグの設置、見直し

災害により、電気や水道などのライフラインが止まっても生活できるよう備蓄をしておくことが必要です。

備蓄、は三日分程度の食料・飲料などが必要となり、大きな災害を想定すると一週間分程度が望ましいとされています。

常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つため、「補充する」「備える」「食べる」のサイクルでローリングストックを行うようにしましょう。

 

また、避難が必要となった場合は防災バッグも必要です。

乳幼児のお子さんをもつご家庭では、さらに必要なものも増えてきます。

子育て家庭の防災バッグに何が必要になってくるのか、詳しく見ていきましょう。

 

 


備えておきたい子育て家庭の備蓄・防災バッグ


備蓄や防災バッグを準備しておくことで、災害時、家族にとっての安心材料となり焦らずに対応することができると思います。

赤ちゃんがいる家庭では、普段持ち歩いているマザーズバッグに備えておくこともおすすめです。

表を参考にご家庭で準備、見直しを始めてみてください。

 

 

 

 


避難をするときに注意したいこと


 

 

  • まずは安全確保、情報を確認し避難

地震がきたら、ママパパはお子さんをお腹で抱えるようにし頭を守りましょう。

布団や鞄などで自分自身の頭を守り、ママパパが大きな怪我をしないことも忘れずに出来るだけ安全なところに移動します。

どんな災害時も、落ち着いてから周囲の安全、情報の確認をし、避難準備・避難開始など次の行動に移りましょう。

大丈夫かなと甘く見ず、念には念をで非難をすることも大事です。判断に迷う時は、その段階より安全な選択をするようにしましょう。

 

 

  • ベビーカーではなく抱っこひもで

災害時は、道が水で浸水していたり、崩れた歩道や倒壊した建物があったりとベビーカーでの避難が困難になる可能性が考えられます。

ママパパが状況をしっかりと判断し、おんぶ・抱っこひもでいち早く避難できるようにしましょう。

 

 

  • 子どもから目を離さずママパパは冷静に

災害が発生した際、ママパパもパニックになると思いますが、子どもたちはもっとパニックです!

初めて経験する怖さに泣き出し、避難するどころではないという場合もあります。

そんなときこそ、ママパパは冷静に。

お子さんから絶対に目を離さずに避難してください。

 

万が一はぐれてしまった時を想定し、子ども用の防災バッグがある場合は、バッグの中に氏名や連絡先を記載したものを入れておくようにしましょう。

 

 


まとめ


乳幼児はまだ未熟なため、災害発生時に自分で自分の命を守るという判断ができません。

そのため、ママパパが日頃から災害への備えと知識を身に着けておくことが大切になってきます。

いつ発生するか分からない災害に備え、家族で安心して過ごせるように備えや災害時の対応を見直していただければと思います。

 

 

キーワード:乳幼児|子育て家庭|災害対策|備蓄|防災バッグ


参考文献

1)政府広報オンライン

https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201108/6.html

2)首相官邸 災害が起きる前にできること

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html

3)農林水産省「食品ストックガイド概要版」 

https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/attach/pdf/guidebook-11.pdf

4)農林水産省 特集1 非常食(2)

https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1609/spe1_02.html

5)内閣府防災情報「あかちゃんとママを守る防災ノート」

https://www.bousai.go.jp/kaigirep/kentokai/hinanzyokakuho/wg_situ/pdf/dai3kaisankou4.pdf

 

2024.08.28