この記事にたどり着いた方の中には、まさに切迫早産で入院中のママたちもいらっしゃるのではないでしょうか。
感染症などの影響で、面会制限をしている病院も多くあります。ママたちは孤独と不安の中、制限される生活にストレスを感じることが多いと思います。
メンタルも崩壊寸前、ボロボロになって涙する日もありますよね。このコラムでは、そんなママたちの入院生活で、少しでも気持ちを楽に過ごせるような手助けができればと思います。
目次
❚切迫早産入院でメンタル崩壊寸前!
❚まとめ
切迫早産入院でメンタル崩壊寸前!
「お腹の赤ちゃんのために」と入院の必要性は頭では理解できていても心が追いつかない時がありますよね。
不意に不安や孤独に襲われたり、家族が恋しくなったり…。
まずは、その「辛い」という気持ちを受け入れることから始めてみるのはいかがでしょうか。
弱音を吐くことが悪いことでは全くありません。赤ちゃんに申し訳ないと思わないでください。
赤ちゃんはママに感謝していると思いますし、ママが頑張ってくれていることを知っています。
「入院生活これが辛い」
- とにかく暇!
- 点滴の差し替えが苦痛!痛い!
- 点滴の副作用が辛い、気持ち悪さやだるさなど…
- シャワーに入れなくてつらい!頭もかゆいし身体も気持ち悪い…
- 大部屋の場合、周りの音でよく眠れない!
- 孤独感
- 家族に会えない寂しさや不安
- 上の子のことがきがかり
- 家族も頑張ってくれているので、夫に弱音を吐けない
- 家族の状況を聞くことしかできない申し訳なさ
- いろんなことを考えると不安で眠れない など
それぞれ辛いと思うポイントは違うとは思いますが、先輩ママたちはこのようなことで、涙を流し、辛いと話してくれました。
入院はいつまで?
そんな辛いことも多い入院生活ですが、「いつまで続くの?」と思っているママは多いはず。
入院期間は、子宮頸管の長さやお腹の張りやすさ等の重症度によっても異なります。念のための入院であれば、数日~1週間程度で退院になることもあります。
しかし、重症な方となると妊娠35~37週頃まで入院が必要になります。正期産(37週以降)で赤ちゃんを出産するために、必要なタイミングまで治療を継続することになります。
病院や先生の方針にもよりますが、子宮頸管の長さや開き具合、お腹の張りや出血の有無、赤ちゃんの推定体重、経腟分娩か帝王切開かの分娩方法など総合的に判断をして、退院時期が決定していきます。早い週数で入院となったママにとっては、2~3か月の入院となってしまうこともあります。
退院までどう乗り切る?
入院生活での一番の治療は、“安静”です。
退院まで、安静にしながらどのように過ごして乗り切るのか、他のママたちがどのように過ごしているのか少し気になりますよね?
もちろんご自身の好きなことやリフレッシュできることをして過ごせると良いと思いますが、入院が長くなると何をして過ごそうかと鬱々としてしまうこともあるかと思います。
そんな時に参考にしてみてください。
先輩ママたちはどう乗り越えてきた?
先輩ママたちは、
- 読書、電子書籍で読書(小説や漫画、育児本など)
- スマホやタブレットで、ドラマや映画を見る
- 好きなアーティストの音楽を聴く、映像を見る
- 赤ちゃんグッズのリサーチとネット購入
- 家族とテレビ電話
- 上のお子さんたちの写真整理、アルバム作成
- スマホの写真整理
- 妊娠経過を振り返り、エコーアルバム作り
- 日記を書く
- 懸賞応募
- 赤ちゃんグッズの作成
(編み物で赤ちゃんの帽子や靴下、おもちゃ、おくるみ作成/ガーゼに刺繍など) - 上のお子さんの保育園バッグの作成
- 気になっていた資格の勉強
- 出産や育児についての情報収集(本やサイト記事等)
このように、安静にしながらできることとなると、スマホやタブレットを使った過ごし方をしているママが多くいらっしゃいました。
Wi-Fiが導入されている施設もありますが、導入していない施設や、導入されていても繋がりにくいこともあります。
ご自身のポケットWi-Fiを持ち込んで利用している方も多くいらっしゃいますね。
病院内は精密機器などもあるので、持ち込んでも良いか念のためスタッフに確認してからご家族に持ってきてもらいましょう。
資格の勉強や新たな趣味の発掘、お子さんのために何かを作成したり、写真の整理など、普段はなかなかできないことなどに時間を使ってみることも面白いかもしれませんね。
まとめ
まずは、ご自身の気持ちを素直に受け止めることから始めてみてほしいと思います。
ご家族に話せなければ、スタッフに話を聞いてもらってください。スタッフも、ママたちが入院生活を乗り越えるためのお手伝いをしたいと思っているはずです。
そして、ご自身に合う時間の使い方、入院生活の過ごし方をいろいろと試してみてください。赤ちゃんとの楽しい生活に向けて、入院生活を乗り越えられることを祈っています。
キーワード:切迫早産|入院|ストレス|退院
参考文献
病気がみえるvol.10産科 第4版(メディックメディア出版)
執筆者:高橋萌