【助産師解説】授乳を続けるか迷っているママへ

 

様々な理由で、授乳を続けていくか迷っているママたちは大勢います。

母乳があまり出ない、授乳の時間が辛い、仕事の復帰、赤ちゃんが上手にくわえられない、赤ちゃんが小さく産まれ母乳を吸う体力がない・・・など様々な状況があると思います。

 

そんなママたちに、授乳方法を決めていくうえで大切にしてもらいたいことをお伝えできればと思います。

 


 

目次

一番大事なことは?
母乳とミルクはどっちがいい?
助産師に相談してみよう!

まとめ

 


一番大事なことは?


授乳の継続で悩んでいるとき、まず一番大事にしてほしいことは、

ママがどうしたいか

というママ自身の気持ちです。授乳に対して前向きなのか、そうでないのか。どんな気持ちでいるのか、ご自身と向き合うことがとても大切です。

 

日本には今でも、母乳でないと健康に育たないという”母乳神話“が根強く存在します。

そして、母乳が出ないことや授乳がうまくいかないことに罪悪感を持ってしまうママが多くいるのも事実です。

 

ご主人やご家族、周りのお友達など色々な人が、

  • 「母乳が出るなら飲ませたほうがいいよ!」
  • 「続けていたら出るようになるよ」
  • 「そのうち飲めるようになるよ」
  • 「ミルクより母乳の方がいいよ」

など、様々な意見を言ってくるかもしれません。

 

それでも、最終選択をするのはママご自身です。

ご自身の気持ちを第一に、そしてその想いが少しでも叶う方法を見つけていけば良い。

様々な状況が関連し、思う通りにならないこともあるかもしれません。

それでも、ママの気持ちをスルーしてしまったらそれは、元も子もない話です。

 

 


母乳とミルクはどっちがいい?


この答えに、正解はありません。
母乳でもミルクでも赤ちゃんはちゃんと成長します

 

母乳にはママの免疫物質が含まれるため、赤ちゃんを感染症等から守る効果があります。

お湯を沸かしてミルクを冷やす、哺乳瓶の消毒などもないため手間は少なくて済みますし、経済的です。

しかし、完全母乳の場合、ママ以外は授乳をできないので急用の際などに困ってしまう場合があったり、外出時、授乳スペースを探すのに苦労したりすることもあります。

 

一方ミルクは、消毒等に手間と費用はかかりますが、ママ以外のご家族にも授乳を手伝ってもらえる点が大きなメリットです。

実は、母乳にはいくつか不足しがちな栄養素があるのですが、ミルクは栄養面で完璧な配合となっています。

 

 


助産師に相談してみよう!


「ママがどうしたいか」考えてみましたか?

次は、その想いを叶えるための方法を探します。授乳をしたくてもできない状況、授乳に前向きになれない理由等、それぞれが抱えている事情があると思います。

 

想いを大事にしながら、最も良い方法を選んでいくことができます。

おひとりでその方法を見つけることは、難しいこともあるかもしれません。

 

そのような時は、授乳のプロである助産師に相談してみましょう。

ママと赤ちゃんの状況をよく聞き、どのようにしたらママが満足のいく授乳が出来るのか、一緒に考えてくれます。

出産した施設の助産師、地域の母乳相談室などの助産師、訪問に来てくれる助産師など、出産後も頼れる助産師はたくさんいます。

 

助産師というと、病院やクリニックにいるイメージを持つ方が多いと思います。

しかし、意外と身近なところでも、ママと赤ちゃんのために活動しています。

ファミくるのサイト内でも、無料会員登録で「教えて助産師さん」に質問が投稿できますので、そちらもぜひご活用ください。

 

 


まとめ


子育てをしていく中で、様々な葛藤を抱えながら過ごす日々かと思います。

ママやパパの想いと現実をすり合わせるのが難しい時もありますよね。

 

お一人、もしくはご夫婦だけで悩まず、専門家に話を聞いてもらいながら、お子さんに合った子育て方法を探していってくださいね。

 

 

キーワード:授乳|母乳|ミルク|


執筆者:高橋萌

2024.07.12