生まれてから半年。少しずつ動きも活発になってきて、眠っていることの多かった赤ちゃんがこんなこともできるようになったのかと驚く毎日だと思います。
そんなママパパへ、今回は保育園で実際にやっていた成長や発達を促す遊びについて紹介していきたいと思います。
目次
❚まとめ
生後半年以降の赤ちゃんの成長と発達
生後5~6か月の赤ちゃんは仰向けからうつ伏せへと寝返りが上手にできるようになります。
さらに寝返りが上手になると、気になるおもちゃを見つけては寝返りと寝返り返りを繰り返して移動します。
8~9か月頃にはお座りができるようになります。
最初は不安定さがあり支えが必要ですが、首が座っていて背中・腰の筋肉がしっかりとしてくると自立してお座りができるようになります。
9~10か月頃には多くの赤ちゃんがハイハイできるようになってきます。
成長過程を通して少しずつ手足や腰に力がついていき、ハイハイへと移行していくのです。
寝返り・ハイハイをする時期なのにまだ上手にできないと不安になるママパパもいらっしゃると思いますが、成長の目安ですので焦りすぎず遊びや言葉がけを通して見守っていきましょう。
運動発達がゆっくりめで心配な場合は、かかりつけの小児科医や保健師さんなどの専門家に相談してみてください。
保育園に通っているお子さんであれば、担当の保育士さんに聞いてみるのもありです。
成長と発達を促す遊び
保育園では、一人一人の運動発達を促すために、様々な遊びを取り入れて過ごしています。
ご家庭でも取り入れやすいので、赤ちゃんと一緒に遊んで触れ合ってみてください。
【寝返りを促す遊び】
音の鳴るおもちゃを使った遊び
赤ちゃんが仰向けで寝ている左右どちらかで音の鳴るおもちゃを準備します。
赤ちゃんの興味をひくように「こっちだよ」「ごろんだよ」と話しかけましょう。音の鳴る方に向くという動きが寝返りにつながっていきます。
寝返りまであともう一歩という場合は、赤ちゃんの体を優しく支えながら仰向けからうつ伏せに誘導してあげてください。
これを繰り返すうちに赤ちゃんの方から体をひねって寝返りをしようとすることが増えてきます。
安全を確認しながら無理のないよう遊んでください。
ゆらゆら触れ合い遊び
仰向けの赤ちゃんの足元に大人が座ります。
赤ちゃんの脇腹を両腕で優しく支え、左右にゴロゴロと転がるイメージで揺れるように動かします。
赤ちゃんにとって、楽しい、安心するという感覚が発達にもつながってくるため、ママパパの表情が確認できたり、歌をうたったりしながら触れ合いを楽しんでください。
激しい揺れは赤ちゃんにとって負担になるので、あくまでも優しく心地良い感じで触れ合いましょう。
【ずり這いを促す遊び】
お気に入りのおもちゃを使った遊び
赤ちゃんから少し離れたところにお気に入りのおもちゃを置きます。
赤ちゃんの興味がおもちゃに向くよう、「〇〇くん/ちゃんこっちだよ」「おいでおいで」と優しく話しかけてください。
少しずつおもちゃを離していくようにし、何度か続けて遊んでみてください。
なかなか前に進めない赤ちゃんは、赤ちゃんの足の裏を大人が手で支えてぐいっと前に進むよう補助すると良いです。
足への力の入れ方とこうすれば前に進めるという成功体験を感じられることが大切です!
【ハイハイを促す遊び】
障害物遊び
赤ちゃんとおもちゃの間にクッション並べて置きます。クッションがない場合は、バスタオルを細長く巻いたものでも代用できます。
クッションをのりこえるとおもちゃの場所にたどり着くという環境構成にし、ママパパは赤ちゃんがクッションをのりこえてくるようおもちゃで赤ちゃんの興味をひきます。
障害物をのりこえるという動きがハイハイに必要な手足の力につながっていきます。
段ボールトンネル
赤ちゃんが通れるほどの大きさの段ボールを準備します。壁に立てかけたり、大人が段ボールを支えたりしながら遊びます。
段ボールの出口の方から「ママパパはこっちだよ」と声をかけたり、お気に入りのおもちゃを置いてみたりしながら赤ちゃんの興味をひきましょう。
怖そうにしている様子であれば無理はせず、機嫌が良く楽しくできそうなときに遊んでみてください。
ハイハイをするには、うつ伏せ姿勢がしっかりと保てることが大切です。赤ちゃんの運動発達には、前の段階の動作が十分にできる必要があります。
その時期にあった適切な遊びや環境構成を考え、焦りすぎず、赤ちゃんの体調や様子をしっかりと確認しながら遊びを楽しんでください。
遊びを促す中での注意点
【寝返り】
・寝返りをした際に、長い間顔を上げていられず窒息する危険があります。
寝返り返りが上手にできない時期は必ず大人がそばで見守るようにし、そばを離れる際は寝返り防止のクッションを置くなどして対策をしましょう。
・ミルクを飲んだ直後は吐き戻しをしやすいです。授乳後すぐの寝返りやうつ伏せ状態は避け、時間を調節して遊びを促しましょう。
【ずり這い】
ずり這いが始まると今までよりも行動範囲が広がるため、段差からの転落や家具への衝突に注意しましょう。
高い段差がある場所では遊ばないようにし、必要に応じて柵をつけ対策をしましょう。
また、高温になる家電・家具の角などにも注意し、怪我をしないようにする対策も入念に!
【ハイハイ】
基本的にずり這いの注意点と同じです。滑りやすい床の上や服装でのハイハイ遊びは転倒してしまう危険があります。
ずり這いよりも頭の位置が高くなるため、バランスを崩したとき顔を思いきり床にぶつけてしまうことが考えられます。
赤ちゃんが安全に遊べる環境作りを心掛け、ハイハイの始めたては大人がしっかりと見守っているようにしましょう。
まとめ
我が子の成長はママパパにとって嬉しいことだと思います。
子どもは見たもの、触れたもの、経験したことから日々様々なこと学び、吸収していきます。そして、特に大切なのが遊びです。
まだ言葉は出ませんが、喃語や表情から楽しい嬉しいという気持ちを汲み取り、たくさん話しかけながら一緒に遊びを楽しんでくださいね。
キーワード:生後6か月|成長|発達|遊び