赤ちゃんを包む布を「おくるみ」と言います。
ベビー用品店の店先でもよく見かけますね。お祝いとしていただくこともあるのではないでしょうか。
ここでは、おくるみの役割や、巻き方をご紹介していきます。
目次
❚おくるみの役割
❚おくるみの選び方
❚基本の巻き方紹介
❚おくるみ巻きの注意点
❚まとめ
おくるみの役割
- 安心感
赤ちゃんは、ママのお腹の中で小さく丸まって妊娠期間を過ごしてきました。
そのため、おくるみに包まれ、小さく丸まると、お腹の中にいたときの環境と似ているため、安心して過ごすことができます。
新生児の頃から首がすわる3~4カ月頃まで使うことが多いようです。
- モロー反射を防ぐ
赤ちゃんにはモロー反射という、大きな音や外からの刺激に反応し両手を広げる動作をする反射が起こります。
せっかく寝ていても、外の音や自分のくしゃみ、刺激等で反射が起こり、びっくりして起きてしまうことがあります。
おくるみに包んであげることで、モロー反射を避けることが出来ます。
- 寝かしつけがしやすい
抱っこで寝てくれても、ベッドに置くと起きてしまう“背中スイッチ”や、ベッドに置いたときにモロー反射でびっくりしてしまう等の経験をしたママやパパも少なくありません。なかなか寝てくれないと、ママ、パパも疲れてしまいますよね。
おくるみで巻き、そのままゆっくりベッドに寝かせてあげることで抱っこされている安心感で寝付きやすく、ママやパパをお助けしてくれるアイテムとなります。
- 掛物として
赤ちゃんは、体温調整の機能が未熟なため夏場の冷房対策としても活用できます。
移動中の車内や建物の中など、冷房が効きすぎている場面もありますので、一枚掛物として持っていると便利です。
おくるみの選び方
おくるみにも、様々な形や素材のものがあります。「おくるみ」や、「スワドル」「アフガン」などとも呼ばれます。
シンプルな正方形、長方形や、簡単に巻けるようにマジックテープを止めるだけになっているもの、ファスナータイプ、星形のものなど様々な形状のものが販売されています。
シンプルな正方形や長方形のものは、慣れるまで巻くのに少し手間取ってしまうかもしれませんが、慣れれば簡単にできるようになりますし、おくるみを卒業したあとにも、掛物やシーツ代わりの敷物としても活用できます。
マジックテープやファスナータイプは、はじめから誰でも楽に巻くことができます。どの形のものが良い、悪いはありません。ママやパパが使いやすいものを選んであげてください。
素材も、ガーゼやコットン素材、メッシュ素材、フワフワして肌触りの良いもの、タオル生地など様々です。
素材は、赤ちゃんが生まれた時期によって調整してあげる必要があります。赤ちゃんは体温調整の機能が未熟ですので、身体に熱がこもりすぎてしまう場合があります。
一年を通して使える素材のものも売っていますので、長く使いたい、次のお子さんも考えている等の方は、そのような素材のおくるみを選んでいただいくのもおすすめです。
基本の巻き方紹介
おくるみの巻き方は、いろいろと方法がありますが基本的な巻き方の一つをご紹介します。
1.まずおくるみをひし形になるように広げます。上部の角を三角に折り、そこに赤ちゃんの肩がくるように寝かせます。
2.右腕を曲げて手が胸の上に来るようにします。おくるみの①角を肩を包むようにし、赤ちゃんの左の脇腹の下に入れ込みます。
3.②角を持ち上げ、同じく赤ちゃんの左脇腹の下に入れ込みます。足元はきつく巻きすぎず軽くゆとりがある程度にします。
4.左腕も同様に曲げ、③角のおくるみを肩から包み込むように巻いて逆側の身体の下へ折り込みます。
おくるみ巻きの注意点
ご紹介した以外の巻き方でも気を付けるポイントは同じです。以下に注意しておくるみを上手に使っていきましょう。
- 巻く強さ
おくるみの巻く強さは緩すぎず、強すぎず巻いてあげる必要があります。
緩いとすぐにほどけてしまいますし、強くても熱がこもりやすくなったり、呼吸がし辛くなってしまうことがあります。
- 足の形に気を付ける
赤ちゃんの足は、仰向けで寝ている赤ちゃんを真上から見たときに、M字になっています。
赤ちゃんの足がまっすぐに伸びていたり、ねじれている状態でのおくるみは、股関節脱臼の原因になってしまうことがあります。必ず、M字の形で巻いてあげてください。
- 長時間は避ける
長時間巻いたままになると、熱がこもり体温が上がってしまう可能性があります。
赤ちゃんがしっかりと眠ったら、おくるみをそっとほどいてあげて長時間は避けましょう。
まとめ
いろいろなタイプのおくるみがあり迷うかもしれませんが、使いやすそうなもので試してみてください。
赤ちゃんの寝かしつけで悩むママやパパは多くいらっしゃいます。赤ちゃんの安心感、ママとパパの育児のお助けアイテムとして、ぜひ活用してみてください。
キーワード:おくるみ|役割|選び方|巻き方|注意点
執筆者:高橋萌