夏の日差しが強くなると、赤ちゃんと一緒に外出する際には熱中症や肌への負担など、十分な配慮が必要となります。
赤ちゃんの肌は大人に比べてとても敏感で、体温を調節する機能もまだまだ未熟です。
今回は、赤ちゃんと一緒に夏場の外出を楽しむための注意点と、持っておくと便利な熱中症対策グッズについて紹介します。
目次
❚まとめ
外出時の注意点とは?
- 外出の時間帯に注意する
徒歩での移動や、公園遊び、お散歩などは、夏一番の暑さを避けるために、朝の気温がまだ上がっていない時間帯か夕方の少しずつ涼しくなってくる時間帯に行くのが理想的です。
赤ちゃんはベビーカーの利用などで大人よりも地面に近い環境で過ごすことが多く、地面からの熱を受けやすくなります。
比較的気温が低く、直射日光が弱い時間帯をめがけた外出だと良いですね。
- できるだけ日陰を選ぶ
お外遊びであっても、出来るだけ日陰の場所や、木陰の多い場所、涼しい室内の遊び場を選べると良いです。
お子さんが直射日光を浴びる時間を減らしてあげることで、熱中症のリスクを低くすることができます。
湿っぽい日陰や木陰は蚊が多く発生しますので、蚊への対策も行いながら、外出を楽しめると良いですね。
- 服装に気をつける
夏は、赤ちゃんの服装は軽くて風通しの良い素材を選びましょう。綿100%のものやポリエステル・木綿の混紡素材のものがおすすめです。
また、薄手の帽子をかぶせて頭部を保護することも重要です。
熱を逃がしやすいような服装を選んであげるようにし、環境条件に合わせて衣服の着脱をするようにしましょう。
- 水分補給を忘れない
赤ちゃんは自分で水分を取ることが難しいため、大人がこまめに水分補給を促すことが大切です。母乳やミルクを飲んでいる場合であっても、適宜水分を補給するようにしましょう。
水分補給には、水か赤ちゃん用の麦茶・イオン飲料がおすすめです。外出前にしっかりと水分を摂らせ、外出中もこまめに水分補給ができるよう心掛けましょう。
- ベビーカーの選び方
夏場の外出では、通気性のよいベビーカーを使用することがおすすめです。シート部分がメッシュ素材になっているものや、日よけがしっかりしているものを選んでみてくださいね。
また、ベビーカー用の接触冷感などのシートを敷いておくと、暑い日でも熱がこもりすぎることなく過ごせます。
- 日焼け止めを使用する
外出前には、日焼け止めをしっかりと塗ってあげましょう。
日焼け止め選びは、低刺激性と書いているものや赤ちゃん用のもの、石鹸で落とせるものなど肌に優しいものを選べると良いですね。
特に顔や手など、露出している部分には注意をして日焼け止めを塗るようにしてみてください。
- こまめに赤ちゃんの様子をチェック
熱中症の初期症状には、顔が赤くなったり、体が熱い(発熱がある場合も)、ぐったりするというような症状が見られます。
暑い日の外出時は、注意深くこまめに赤ちゃんの様子を確認するようにしてください。
便利グッズをご紹介!
夏場の外出を安心して楽しむためには、外出先でも使える熱中症対策グッズを準備することも大切です。
ここでは、便利に使えておすすめのグッズをいくつか紹介したいと思います!
- 冷感シート
冷感シートは、ベビーカーのシートや赤ちゃんの背中に敷いて使用します。冷却効果があり、夏場の赤ちゃんが快適に過ごせるようサポートします。
- 携帯用扇風機
小型で持ち運びに便利な携帯用扇風機は、赤ちゃんに涼しい風を当てることができます。
ベビーカーに取り付けられるタイプもあるので、外出中でも簡単に使うことができてとても便利です。
- UVケープ/日除けカバー
赤ちゃんに直接日光が当たらないよう、UVケープや日除けカバーの使用もおすすめです。
UVケープは、ベビーカーに付けたり、抱っこやおんぶの際に使えたりと、マルチに使えるものも販売されています。
接触冷感や通気性の良いものを選ぶと蒸れにくく、赤ちゃんやママさんも快適に外出を楽しめるかと思います。
- 保冷シートやネッククーラー
赤ちゃんの首あたりから背中を冷やしてくれる保冷シートや、お子さんの年齢によってはネッククーラーも便利です。簡単に体を冷やすことができるので、熱中症予防に役立ちます。
柔らかい素材で作られているものを選ぶと、お子さんのお肌にも優しく安心して使えます。ネッククーラーは、お子さんに合うサイズのものを選んであげてくださいね。
- 帽子
日差しを遮るために、外出中の帽子はとても大切です。帽子は、つばの広いものや後頭部までガードできるものがおすすめです。
また、赤ちゃんの頭はとても蒸れやすので、通気性のよい素材の物を選べると良いですね。
日陰や室内に入ったタイミングでは、時々帽子をとってあげてください。
外出後のケア
外出先からお家に戻ったら、必要な場合はタオルで優しく体を拭いてあげましょう。
汗もたくさんかくと思いますので、体が冷えてしまわないよう帰宅後は全身のお着替えがおすすめです。
また、帰宅後も水分補給を忘れずに行い、涼しい場所で休ませてあげてくださいね。
もし、赤ちゃんが少しでも具合の悪そうな様子があれば、すぐにかかりつけの医師に相談してください。
まとめ
外出は、赤ちゃんと一緒に季節ごとの外の空気を楽しめる機会ですが、特に夏場は今回ご紹介したように注意しなければならない点が多々あります。
暑すぎて危険な日は、外出をしない選択も必要になってきます。
外出する際は、時間帯選び、外出コース、気候に合った適切な服装や水分補給を心掛けることなどで、お外でも赤ちゃんがより快適に過ごせるように工夫してみましょう。
熱中症対策グッズなども上手に活用しながら、外出を楽しんでくださいね。
赤ちゃんの健康を第一に考えながら、夏の楽しい思い出を作りましょう!
キーワード:赤ちゃん|外出|夏|注意点|便利グッズ
参考文献
1)日本小児皮膚科学会:お役立ちQ&A|こどもの紫外線対策について
http://jspd.umin.jp/qa/03_uv.html
2)熱中症環境保健マニュアル2022(環境省)|熱中症予防情報サイト
https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_manual.php
執筆者:高橋萌